空を見上げて・たちつてと・・

・・・・・過ぎ去ってゆく日々への記憶・・・・・ 神奈川県川崎&横浜の空

2011年05月

大震災の前兆現象 (日本地球惑星科学連合大会)

国内観測史上最大のマグネチュード(M)9.0を記録した東日本大震災。
22〜27にかけて千葉市で開かれた日本地球惑星科学連合大会では
地震や津波に関する研究成果の発表が相次いだ。
津波が巨大化した仕組みや複雑に連動した地震発生の過程など
大震災の正体が明らかになりつつある。
               (以下2011,05,30 日本経済新聞より抜粋)

1、津波はなぜ巨大化?  長・短の周期重なる

2、プレート境界で何が起きたか?  頑丈な岩盤も壊れる
    (上の2件については既に新聞テレビで見聞した人も多いと
     思いますので詳細について省略いたします)

3、前兆はあったのか? 40分前から上空に異変

 大震災の前兆とみられる現象を捉えたとする発表もあった。
地震を起こした断層が発生前にわずかに動く 「前兆すべり」の
観測はなかったが、 震央上空の電磁層の異常を観測するなど
電磁気現象の報告があった。

北海道大学の日置幸介教授らは、地震の約40分前から
震央上空300km付近の電子の量が異常に増える現象を
全地球測位システム(GPS)衛星の電波を通じて観測した。

チリ地震(2010年、M8.8)や、 スマトラ沖地震(2004年、M9.1)
でも同様の現象を確認。
「M8を超える地震の直前予知に有望」(日置教授)という。

千葉大学の服部克巳教授らもGPS電波を使い上空の
電子の増加を、地震発生の1,3,4日前に観測。
過去に国内で起きたM6以上の地震を調べたところ
発生1〜5日前に共通した現象が起きていた。

北大地震火山研究観測センターの森谷武男博士らは
『地震エコー』と呼ばれるFM電波の伝搬異常を観測。
異常が昨年6月末からほぼ毎日続き、3月9日までに
M8〜9の地震が起きるレベルに達した。

震災直後も再び現われ5月も継続。
「場所は特定できないがM7,3程度の地震が今後起きる
レベル」 (森谷氏)

地震の前に電磁層などに異常が起きる理由は不明だが
予知に役立てる試みが国内外で進む。


感想、、、7クラスの地震が起きると最近よく耳にします。
      こういうことなのですね。
      大体何処で起きるかは予想が付きそうですので
      教えて欲しいですね。
      40分も前に分かれば、乗り物に乗らないとか
      子供を迎えに行くとか・・・・
      やっぱりパニックが起きますかね。
      普段からの訓練が必要ですね。

      不確かですがギリシャでは地中の電磁波で地震を
      予知するのに成功して実際に役立てたとか・・
      複数の方法が有効なのであればつき合わせをしたら
      かなり確実な予測が出来るかもしれません。

5月24日の夕方雲と25日の朝の雲(福島県震度5弱)



3maino
 北側一面の帯状雲

ファイル名

    IMG_3452.JPG

カメラ機種名

    Canon PowerShot A75

撮影日時

    2011/05/24 18:51:39

北方向、写真右は東側、左は西側

IMG_3463-1
            

ファイル名

    IMG_3463.JPG

カメラ機種名

    Canon PowerShot A75

撮影日時

    2011/05/25 5:01:28

朝日の出る東側から西側に延びる雲

続きを読む

今年も雀がやってきた・2011






小すずめ一羽               


 えさやり                                 




         

        



    雪割草

 小雨の降る朝に

 ベランダにチュッチュッとすずめがやってきた

 もう今年で何年目の事か・・・

 毎年、巣作りのころにやって来て

 卵を産んで 暖めて

 やがて生まれた赤ちゃんすずめに

  餌を運ぶ二羽の親鳥・・・・・

 毎年繰り返される命のいとなみ  

    
 
 雀の寿命は何年だろう

 この、ささやかな餌場を忘れることなく

 初夏のほんの数週間を

 安心して通ってくるすずめの親子

 忘れないで  また来年もきっと来てね 

                             写真は2009年6月27日撮影                   
                                  小雀が甘えるようにえさをもらっている
 


          
 
 
 

太平洋プレート (日本海溝)



日本海溝の位置(赤線)

 

日本海溝
(にほんかいこう)とは、東日本沖の太平洋底に、海岸線にほぼ並行して存在する海溝のことである。

北は、北海道襟裳岬沖で大きく東に曲がって千島海溝へと続き、南は、房総半島沖でやや東に曲がり、伊豆・小笠原海溝へ続く。また、房総半島沖では相模トラフ方面にも分岐している。最も深い所は8,020m。

太平洋プレートが西方向に移動し、東日本がある北アメリカプレート(オホーツクプレート)の下に沈み込む場所に形成されている。太平洋プレートは、日本海溝で北アメリカプレートの下に沈み込んだ先で、フィリピン海プレートの下にさらに沈み込んでいる。

青森県東方沖地震三陸地震・三陸沖地震三陸はるか沖地震東北地方太平洋沖地震含む)、岩手県沖地震宮城県沖地震福島県沖地震福島県東方沖地震含む)、茨城県沖地震房総沖地震千葉県東方沖地震含む)などは、日本海溝で起こる海溝型の大地震であり、しばしば津波が発生する。         
                               (ウィキペディアより)


 

2011,05,15の巨大雲のその後



4枚の写真合成
雲の底辺は北です、写真の右は東、左は西方面です。


ファイル名

    STA_3439.JPG

カメラ機種名

    Canon PowerShot A75

撮影日時

    2011/05/15 14:31:33

撮影モード

    スティッチアシスト

5日後に太平洋プレートが動いたと見られる地震がありました。

続きを見てください。

続きを読む

久しぶりの新宿方面



110505_160939



SBSH0005
散歩道に咲いてた黄色のバラ

連休に新宿に住む親戚を訪ねました

人も車も普段より少なくて快適^^

この街の写真は帰宅時に撮った新宿駅前です

一昔前とは比べようもないくらい何処の通りも高層ビルだらけです

ビルにもそれぞれに個性があって

何かを主張しているように見えます

この沢山のビルにも普通に人が住んでいたり

普通に仕事をしている人がいるのです・・・


当たり前の生活が、どんな時にも

普通に守られていてほしい

走る車の窓から空を見上げて思いました

・・・・・・・普通である事の大切さを

今朝の空・北側一面に出ていた雲



,今朝の空、4枚合成
クリックすると、全体画像で見れます。
  

ファイル名

    STD_3420.JPG

カメラ機種名

    Canon PowerShot A75

撮影日時

    2011/05/09 5:08:39

撮影モード

    スティッチアシスト


IMG_3421

 

ファイル名

    IMG_3421.JPG

カメラ機種名

    Canon PowerShot A75

撮影日時

    2011/05/09 5:14:58

撮影モード

    オート


2011.3.6に撮影した雲に似ているような今朝の空です。


5日後の2011,05,14に地震が有りました、続きをお読みください。






続きを読む

衆議院予算委員会公聴会で石橋教授が原発震災を強く警告


石橋 克彦(いしばし かつひこ、1944年 - )は日本の地球科学者神奈川県出身。専門は歴史地震、地震テクトニクス。

神奈川県生まれ。東京大学理学部地球物理学科卒業、東大大学院理学系研究科博士課程修了。東大地震研究所助手、建設省建築研究所国際地震工学部応用地震学室長を経て、神戸大学都市安全研究センター教授を歴任。現在は神戸大学名誉教授。

1976年日本地震学会で、東海地震説のもとになった「駿河湾地震説」を発表した。これは地震学界だけでなくマスコミでも盛んに取り上げられ、静岡県周辺の防災対策強化や直前予知体制が官民挙げて進められるきっかけとなった。

雑誌『科学』(岩波書店)1997年10月号で論文「原発震災―破滅を避けるために」を発表。以後、日本国内における原子力発電所の耐震性を最新の地震学の知見で見直す必要性や、東海地震想定震源域の真上に建っている浜岡原子力発電所の閉鎖、原発依存からの脱却を一貫して主張し続けている。2001年には国の原子力安全委員会耐震指針検討分科会委員に就任し、『発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針』の改訂に関わったが、改訂案が了承される直前の2006年8月になって、内容を不服として委員を辞任した。「原発震災」への懸念は、2011年の東日本大震災における津波で引き起こされた福島第一原子力発電所事故で現実のものとなった


「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である」
衆議院予算委員会公聴会で石橋教授が原発震災を強く警告(全文)


【衆議院予算委員会公聴会(2005年度総予算)】2005年2月23日

甘利明予算委員長「次に石橋公述人にお願い致します」

石橋克彦公述人「神戸大学都市安全研究センターの石橋と申します。宜しく御願い致します。

私は地震の研究をしておりますが、その立場からですね、『迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である』というテーマで、それを賢明に乗り切るためには、地震対策、地震防災対策というような技術的、あるいは戦術的な対応では到底凌ぎきれなくて、私たちの国土、あるいは社会経済システムというものの根本的な変革が必要ではないでしょうかという意見を述べさせて頂きたいと思います。

■地震の活動期に入った日本

日本列島の大地震の起こり方にはですね、活動期と静穏期というのが認められます。これは地学的、物理的に根拠のあることであります。で、非常に重要なことは、敗戦後のめざましい復興、それに引き続きます高度経済成長、さらには人類史上まれにみる技術革新の波に乗って、都市が非常に利便性を高めた、高度化、高度に発展した、都市が発展した。(★参考:ニュートンスペシャル ワーストケース 東京壊滅 巨大地震

で、日本の現在の発展が作られたという、これはですね、たまたま巡り合わせた日本列島の地震活動の静穏期に合致していた、ということであります。つまり、大地震に洗礼されることなく、現代日本の国家社会というのはできあがっているのでありまして、基本的に地震に脆弱な面を持っております。

ところが現在、日本列島はほぼ全域で大地震の活動期に入りつつある、ということはほとんどの地震学者が共通に考えております。ということはですね、非常に複雑、高度に文明化された国土と社会が、言ってみれば人類史上初めて大地震に直撃される。

それも決して一つではない。何回か大地震に襲われるという、そういうことであります。従いまして、あのう、人類が、これ大げさでなくてですね、人類がまだ見たこともないような、体験したこともないような震災が生ずる可能性が非常にあると思っております。

■起こりうる原発震災

で、あのう、地震という言葉と震災という言葉が普通、ごっちゃに使われておりますけども、私が地震と言っておりますのは地下の現象です。地下で岩石が破壊する、これが地震であります。

これは自然現象でありまして、もう、よくも悪くもない、もう日本列島の大自然として淡々と起こっている。我々が日本列島に住む遙か前から、地震はそうやって起こっている訳です。

震災というのはそれに対しまして社会現象であります。地震の激しい揺れに見舞われた所に我々の社会、あるいは文明がある時に生ずる、その社会の災害でありまして、社会現象だと思います。

で、将来具体的にどういう震災が起こるだろうかと考えてみますと、まあ言ってみれば、広域複合大震災とでもいうべきもの、それから長周期震災、あるいは超高層ビル震災とかオイルタンク震災とでも言うべきもの、それからもう一つ、原発震災とでも言うべきものが、将来起こりうると私は考えております。

それぞれがどういうものかは近未来の日本列島の地震情勢に則して、もう少しご説明したいと思いますが、あのう、近未来の日本列島の地震情勢を簡単に言いますと、駿河湾から御前崎沖、遠州灘辺りの非常に広い範囲の地下で、すぐ起こってもおかしくないと思われているのが東海巨大地震であります。

で、その西、熊野灘では東南海地震、それから紀伊水道、四国沖では南海地震という巨大地震がもうそろそろ射程距離に入ってきた。今世紀の半ばごろまでにはほぼ確実に起こるであろう、と考えられています。まあ、で、あの2年くらい前ですか、特別措置法もできた訳であります。

■いつ起きるか分からない大地震

東海地震に関しては1978年にすでに大規模地震対策特別措置法ができております。

で、場合によりますと、すぐ起こってもおかしくないと思われている東海地震が少し先送りされてですね、つまり、大地が頑張ってしまって、すぐには起こらないで、東南海地震と一緒に、1854年に安政東海地震という非常な巨大地震がありましたが、そういうものが起こるかもしれない。

その場合には、引き続いて南海地震が起こるかもしれない。1854年の場合には、12月の23日に東海地震がありまして、翌日24日、わずか30時間を隔てて南海巨大地震が起こりました。それから1707年には今度は両者が同時に起こりました。そういうことも今世紀半ばにあるかもしれません。

一方、首都圏に目を移しますと、首都圏直下の大地震は、これはまあマグニチュード7クラスの大地震と思われていますが、これはまあ、あのう、いくつか地下の候補地がありまして、これもいつ起こってもおかしくないと考えられております。


中央防災会議が昨年の12月に被害想定を発表したところであります。しかし、過去の例で言いますとですね、安政江戸地震という直下型が起こって、江戸に大変な被害をもたらしております。

で、あの、将来もそういうことがありうると思います。つまり、東海、南海地震が起こって、じきに、その年か翌年か、2、3年後か分かりませんけども、首都圏直下で大地震が起こる、そういうこともあり得ると思います。

さらに、先立つ数十年間、内陸でも地震がいくつか起こる。すでに神戸の地震、それから昨年の新潟県中越地震はこういうものの仲間であっただろうと考えられております。

■都市型災害、山地災害、大津波……

その震災、災害のほうでありますけれども、東海地震が起こりますとですね、もしその1854年と同じ様な駿河湾の奥から熊野灘地下の広大な断層面が破壊するという強大な大地震が起こりますと、まず、阪神大震災と中越震災があちこちで随所で同時多発するということが起こります。

つまり、沼津、三島あたりからですね、尾鷲(地図)ぐらいまでの各都市で都市型の震災が起こるわけです。

それと同時に、山地でも山地災害が起こる。内陸、甲府盆地とか諏訪湖の周辺とか、場合によったら北陸とかですね、そういうところも非常に激しく揺れまして、そういう所でも激しい災害が生ずると考えられます。

さらにこの場合には大津波(津波の発生メカニズム)が生ずる訳です。で、房総半島から、まあ尾鷲のあたりまでは大津波です。まあ特に相模湾から尾鷲のあたりまでは非常な大津波で、海岸の地形や何かによってはインド洋の大津波(スマトラ沖地震・津波の映像Blog)に匹敵するようなことが起こる場所もあるかもしれません。と言うわけで、これらは、まあ、広域複合大震災と言ってもいいものだと思います。

■長周期振動の被害

2番目にですね、その巨大地震というものが起こりますと、これはその地下の、地下で地震の波を出す領域が非常に大きいためにですね、ゆったり揺れる、非常にゆったり大きく揺れる長周期の地震波というものを放出します。

これはもう、物理的に必ず放出します。で、それが少し離れた所へ伝わると、例えば東京湾の地質構造、伊勢湾の地下構造、それから大阪湾の地下構造、そういうことの影響で、さらにそのゆったりした揺れが増幅されて、で、さらにその受け皿の関東平野、濃尾平野、大阪平野、そういう所がゆっくりとですけども、非常に激しく、大きく揺れます。これを長周期の強震動、強い振動と言います。

これは超高層ビルや大規模なオイルタンクや、それから長大橋、長い大きな橋ですね、そういうものに大きな影響を与えます。(Google検索「長周期地震」)

で、まあ超高層ビルは最近の都市再生というような政策によってどんどん建てられておりますけれども、まあ最近の超高層ビルは制震装置というようなものを備えて揺れを抑えると言われておりますけども、まだ実際の長周期強震動に洗礼されたことがありません。

ですから万全かどうかは分かりません。まして例えばバブル期にコストを切りつめて建てられた超高層マンションなんてのはかなり危険性が高いと思います。

最近はシミュレーションなんかも行われておりますが、上の方の階はですね、非常に大きく揺れ、予想外に大きく揺れまして、家具の滑動、滑って動く、ピアノとか家具とか大きなテレビとかがもうすーっと滑って、思いがけなく上に住んでいる人を押しつぶすというようなことで被害、人的被害も起こり得ます。

さらには致命的な、構造的な被害も生ずるでしょうし、また設備がやられますのでエレベーターが動かない、水が出ない、トイレが使えない、ということで上に人が住んでいられない。

ですから、超高層マンションやなんかが林立して、非常に都市空間が有効に活用されていると思っていてもですね、その地震の場合には結局住民は全部下へ降りてきてブルーテントを張って、地べたで避難しなければならないということが起こり得ます。さらにはその構造物自体が損傷するかもしれない。


また、石油コンビナートのオイルタンクなんかもその長周期の揺れによってですね、オイル火災を起こす。で、これは一昨年の9月26日の十勝沖地震の時に苫小牧でオイルタンクの火災が発生して俄然問題になりましたけれども、こういうことが起こることはもうずっと前から分かっていることであります。

これがまあ超高層、じゃない超高層ビル震災とかオイルタンク震災とか言ってもいいような、長周期震災であります。

オイルタンクの火災、コンビナートの火災は津波によってですね、火の付いた油を乗っけた海水が津波によって市街地に遡上して、市街地延焼化作用を誘発するということも起こるかもしれません。

■最悪の災害としての原発震災

3番目の原発震災ということでありますが、これは私が1997年に作った言葉ですけれども、東海地震の場合ですね、東海地震のその予想震源域という、地下で地震波を放出すると考えられている領域の真上に中部電力の浜岡原子力発電所がありまして、今年になって5号基が動き始めました。で、すでに4、5、大分時間、年を経た4,5まではもう動いている訳です。

でこれはまあ、日本の場合、53基の原子炉が今ありますが、地震には絶対安全だということになっております。

それから中部電力も浜岡の原発は東海地震には絶対耐えられるとまあおっしゃる訳ですけども、地震学的に見ますと、いろいろ疑問点はあります。想定の地震、あるいは地震の揺れがまだ不十分なのではないかというようなことです。

アメリカでは地震現象というのは、地震というのは原子力発電所にとって一番恐ろしい外的要因であるというふうに考えられております。といいますのはですね、普通、原発の事故というのは単一要因故障といって、どこか一つが壊れる。

で、その場合は多重防護システム、あるいはバックアップシステム、安全装置が働いて、大丈夫なようになるというふうに作られているわけですけども、地震の場合は複数の要因の故障といって、いろんなところが振動でやられるわけですから、それらが複合して、多重防護システムが働かなくなるとか、安全装置が働かなくなるとかで、それが最悪の場合にはいわゆるシビアアクシデント、過酷事故という炉心溶融とか核暴走とかいうことにつながりかねない訳であります。

浜岡原子力発電所も600ガルという強い地震の揺れに耐えるから絶対大丈夫だと中部電力が言っておりましたけども、今年の1月28日には社長さんが記者会見されまして、念のために1000ガルという揺れまで耐えるように耐震補強工事をしますということになりまして、ですからどこまで丈夫にしたら大丈夫なのかということははっきりしている訳ではございません。
(参考ブログ■東京新聞・補強箇所記事、中電より回答:1000ガルに根拠なし


で、万ゝが一ここで地震によってですね、東海地震によって、浜岡原発が大事故を起こしまして、大量の核分裂生成物、その炉心に溜まっている核分裂生成物が外部に放出されますと、これは例えば浜岡の3号基が110万キロワットの発電能力を持っていますけども、そういう原子炉を1年間運転すると、広島型原爆の700発から1000発分のいわゆる死の灰が溜まると言われています。

そういう物の何%か何十%か、まあ事故によってずいぶん違いますけども、そういう物が放出されますと、まあようするにチェルノブイリの原発事故のようなことが起こる。

で、近くに住んでいる住民は急性放射能障害によってすぐ死ぬ、それからやや離れたところでもですね、パーセンテージが減っていくだけでそういうことが起こる。


シミュレーション「浜岡2号機がメルトダウン」した場合
の放射能拡散分布

さらに、放射能雲、死の灰の雲が、まあ御前崎の場合は南西の風が吹いていることが多いんですけれども、その場合には、清水、静岡、沼津、三島、そういうところを通って箱根の山を越えて神奈川県、首都圏にも流れてくる。これは気象条件によります、風の早さなんかによりますけども、まあ12時間くらいすると首都圏にもやってくる。で、それで雨が降ったりしますと、放射能がその雨粒に付いて、降ってくる訳です。

私が原発震災といいますのは、決して地震による原発の事故と言う単純な意味ではありませんで、仮に東海地震によってですね、新幹線が脱線転覆するとか、まあ建物がいっぱい倒れる、燃える、そういうことで1万人の方が亡くなるとします。

で、地震ではない時に、平常時に仮に万一、浜岡で大事故が起こった時に、近隣住民が1000人死ぬとします。放射能で。で、それが同時に起こったら、じゃあ死者は11000人かというと、決してそうではない訳ですね。

放射能から避難しようと思っても、地震の被害で、津波や液状化で道路、橋はずたずた、建物はたくさん倒れて道路はふさいでいる、ということで、逃げようにも逃げられない。浜岡のその原発事故に対処しようと思っても、対処できない。

一方、新幹線が脱線転覆して閉じこめられている、あるいはもう無数の家屋が倒壊してその中にまだ生きているけども閉じこめられている。

そういう人たちを、普段であれば、まさに神戸の時のように、まああの時はちょっと時間が遅れてしまった訳ですけども、それこそ自衛隊やボランティアが駆けつけて救出するということができるわけですけれども、非常に強い放射能がある訳です。

襲ってくる訳ですからおそらくそれは非常にやりにくい、できないんでは、まあどうなるか分かりません、決死隊が行くのか何か分かりませんけども。

さらには、通常の震災による生き埋めの人、救出できる人が見殺しになるんではないか。そうすると死者が数万人にも十万人にも及ぶわけです。ということが東海地方で起こりかねない。

さらに東京に目を移しますと、そのやや長周期の振動で超高層ビルや何かが被害を受けてですね、大勢の人がブルーテントで地面に避難しているというような、そこへその放射能雲がやってくる訳です。かなり気象条件によっては東京でも放射能レベルが高いものがやってきます。

で、そういう場合、本来、人々は密閉された建物の中に避難すべきでなんでありますが、怖くて避難できないですし、避難してても水がなんにも無いから暮らせない。

ということでこれは大変なことになります。で、だいたい東京あたり、もっと遠くまでですね、長期避難しなければなりません。

急性死亡はしませんけれども、そこにとどまっておりますと、対外被爆、体内被爆というものを受けて、長年のうちにはがんで死ぬ恐れがある。

また、子孫に遺伝的な影響を与える。ということで避難しなければいけません。このしかし、膨大な首都圏の人間がどうやって避難するのか、それは大変なことであります。

で、そういう首都圏をですね、例えば翌年、今度東京直下地震が襲うと、そうするとその放射能のために修理、本格的な修理もできないでいた、壊れた、損傷した超高層ビルなんていうのが非常なダメージを受けて弱くなっていますから、これがもう轟音を建てて崩れるということが起こるかもしれない。

というわけでさらにその災害が増幅される。で、そもそも東京は放棄せざるを得ない。首都を喪失する訳です。

そこに至るまでの静岡県や神奈川県という国土ももう長年人が住めない、土地が喪失、国土が喪失される。そもそも水源が汚染されますから水が飲めない、人が暮らせないということになります。で、まあ、これは日本の衰亡に至るであろう。

だいだい東海地震が起こった途端に世界のその国際市場、日本の国債が暴落するとか、で、世界経済は混乱しますし、大変なことだと思いますが、この原発震災が起こればこれはもう本当に物理的にも社会的にも日本の衰亡に至りかねないと思う訳です。

で、こういうことがすべて同時に起こりますと、本当に大変な訳で、これにどう対処したらいいか。これはですね、もうあの地震防災対策ということでは凌ぎきれない。

中央防災会議が平成15年の5月に東海地震対策大綱というものをたてまして、例えば事前に自衛隊がどこへどこの部隊を投入するというような計画をきちんとたてておいて、それに従って、発災した場合の対応をするということを決めるというのをやりましたけども、この浜岡原発震災が起こればそういうものは吹き飛んでしまうわけです。

結局私は、現在の日本の国土とか社会の情勢、非常に地震に弱くなっていて、例えば地方の小さな山村とか地方都市もですね、地震に襲われた時、本来はそこが自立して、完結して、震災後の対応をしなければいけないんですけども、そういうことができないような状況になっている。

■地震と共存する文明を

ということで、私たちの暮らし方の根本的な変革が必要ではないかと考えています。これは決して地震とか自然災害に対して受け身、消極的にやむを得ずやるのではなくて、これ以外のあらゆる問題に通じると思います。

現在、まあ日本でも世界でも二十一世紀の非常に大きな問題でありますエネルギー、食糧あるいは廃棄物、環境、そういった問題にすべて通じることである。で、あの私の前の話の地方分権にも通じることだと思います。

そもそも日本列島に居る限り、地震と共存する文化というものを確立しなければならない。つまり、従来は自然と対決する文明で、それに対して最新技術でもってバックアップしようという考え方でしたけれども、自然の摂理に逆らわない文明というものを我々は作っていかなければならないと思います。

要するに開発の論理、あるいは効率、集積、利便性の論理、それから東京一極集中、都市集中の論理、そういう物をやはり見直してですね、保全とか小規模、多極分散、安全と落ち着き、地方自立、国土の自然力と農村漁村の回復、といったようなことをキーワードにして、根本的な変革が必要であると、まあその地震災害を考えると、私は強く思います。

なお、原子力発電所に関してはですね、これはまあいろんな他の問題もあるわけですけども、本当に危険でありまして、浜岡だけではありません。例えば若狭湾に十三機の商業用原発がありますけれども、ここも地震の危険性が高いところであります。

で、そういうことからして、全国の原子力発電所の原発震災のリスクというものをきちんと評価してですね、その危険度の高い物から順に段階的に縮小する、必然的に古い物から縮小されるということになると思いますので、そういうことを考えない限り、大変なことが起こって、まあ世界が一斉に救援に来て、同情してくれるでしょうけども、逆に世界中から厳しい非難を浴びるということにも成りかねないわけで、こういうことを急いでやることは日本の責務だろうと思います。

以上です。どうもありがとうございました」
甘利予算委員長「ありがとうございました」

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

これを読んで、なぜか私は恥ずかしい気持ちに襲われました。
まさに、今日本国が直面している総てを語りつくしているのです。

何で今になってこの文章を読んでいるのか、どうしてもっと早く読む機会が
なかったのかと。。。。。

こんなに詳しい内容が新聞やラジオやテレビでどの程度流されたかも
知りません。

ただ、あの当時、盛んに東海地震の危険性についてはテレビ新聞で報道されて
いたように記憶してます。

今は、ネットでさまざまなホットニュースをたやすく入手できますが、
2005年ごろは私はパソコンを購入済でしたが、忙しくて使いこなしていなかった。

あの当時に現在のように沢山の人がネットを通じて情報を共有出来ていたら
石橋教授の警告は生かされていたかもしれません。

日本は良い国ですが、今、国民は国レベルでの危機管理の甘さを思い知りました。

もう、曖昧な言葉の羅列はお断りです、トップはいつでも決断でき
リーダーシップの取れる人を国民の意思で選びたいです。

政治家は思い知るべきです。
何のための政治家か、何のために政治家になっているのか、
私利私欲、既得権力争いなどしている時ではない!

命を張って国を守り国民を守る気迫のないものは政治家になるな!

私達一人ひとりも、子孫のために安心安全な住み良い日本になるように
何かをしなければいけないと思っています。

Twitter プロフィール
訪問者数
  • 累計:

QRコード
QRコード
最新コメント
livedoor プロフィール

jun

・大いなる精神は静かに忍耐する。 byシラー
月別アーカイブ
  • ライブドアブログ